股関節(臼蓋形成不全)とピラティス

更新日:4月15日


 生まれつき、股関節に軽い「臼蓋形成不全」の症状がありました。「臼蓋形成不全」とは、臼蓋(骨盤の骨)の発育が不良で小さく、大腿骨(太ももの骨)の骨頭を十分におおうことができない状態をいいますが、いわゆる股関節の「はまり」が浅い症状のことです。身体を支え、体重の数倍の力がかかる股関節ですから、骨頭をうける臼蓋の面積が狭いと、その狭い接触面に集中的に力が加わることになり、その結果、軟骨は早くすり切れてしまいます。それによって、足が不安定になりバランスを取ることが難しかったり、場合によっては痛みを生じやすかったりします。ちょっと悲しくなってしまいますが、臼蓋形成不全は、「変形性股関節症」に進みやすいので注意が必要です。



・臼蓋形成不全


変形性股関節症


「変形性股関節症」成人の股関節症の中で最も多くみられる症状で、高齢者に多く、人口の高齢化とともに年々増加傾向にあります。

原因によって一次性のものと二次性のものとに分類され、日本では二次性の臼蓋形成不全からの変形性股関節症の割合がとても高く、女性に多いのが特徴だそうです。



症状の変化として、関節軟骨が傷ついたりすり減ったりして、骨が壊れたり、また棘のように増殖する(骨棘(こつきょく))ために骨が変形したりします。

痛みが出たり、また、安静により痛みが軽くなったりします。これをくり返しながら、ゆっくりと進行していく病気だそうですが、まれに、数ヶ月のうちに急激に悪化することもあるそうなので気を付けたいですね。

下記はアスリートを多く見ている方のところで、試しに計測されたときの写真ですが、「股関節は開脚出来ればOK」「開脚出来ないから股関節が硬い」と思っていらっしゃる方が多いですが、開脚で判断しないほういが良いかと思います。

股関節の可動域チェック

股関節の可動域チェック(前屈)

股関節(MRI画像)

数年前に、上高地で重たいトレッキングシューズで休みなく歩き続けたところ、疲労がたまってしまい、股関節炎になってしまったことがあります。股関節の回りは熱を持っていたので、直ぐに冷やしましたが、水がたまってしまったようでした。

股関節専門の病院へ行きましたが、手術は受けたたくない旨を伝えますと、股関節専門の病院は、人工股関節の手術を目的としているので、リハビリは、正直なところ、手薄な感じがしてしまいました。


結局、炎症を押さえる薬を出していただいて、自身でリハビリピラティスを始めました。呼吸を深めながら、「身体の繋がりからのピラティス」を。意識して調整したのは肋骨です。呼吸を深めながら、肋骨をしっかり動かして、向きやズレを治しつつ、どこに呼吸が入ってくると繋がるのかを感じ取ります。


呼吸からの身体の繋がりで、肋骨に繋がっている肩甲骨から腕の位置も修正し、首から頭の位置も調整しますが、特に肩甲骨下の前鋸筋と、体幹の腹斜筋の繋がりは、股関節にとても大きな影響をもたらすことがわかります。


身体を繋げるために必要なのは「呼吸」です。土踏まず、骨盤底筋群、横隔膜、頭蓋骨骨底までのエロンゲーションを作ります。エロンゲーションがうまくいくと、股関節が広がってになってくることがわかり、大腿骨がどの位置にあるのか慣れてくると感じ取れます。

次は臀筋が働くように脚の角度、位置を調整します。


もちろん、手術が必要な方もいらっしゃるかと思いますが、呼吸が浅い方は股関節も固めですから、無理に開脚をするのではなく、まずは呼吸を深めるところから始めてみたいですね!


エロンゲーションがうまくいくと、足が上がりやすく、歩きやすくなるので、レッスン後はスッキリ気持ちの良い股関節になります!「身体は股関節から老化する」と言われますが、最後まで自分の足で気持ちよく歩けるようピラティスで股関節を整えましょう!